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研究発表

2012年 【日本薬学会 第132年会(札幌)】
強制水泳試験を用いた大麦若葉エキスの抗うつ作用に関する検討

○畢 圓媛(1)、山浦 克典(1)、中山 典幸(1)、島田 茉季(1)、深田 秀樹(2)、安部 貞詔(2)、上野 光一(1)
(1:千葉大院薬、2:日本薬品開発)

日本薬品開発株式会社は、2012年3月28日から30日まで札幌市で開催された「日本薬学会第132年会」にて、大麦若葉エキスの研究発表を行いました。

【目的】
大麦若葉エキスは豊富な栄養成分を含有することから、我が国では健康維持を目的に青汁をはじめとする健康食品として繁用され、運動機能亢進作用、抗高コレステロール血症作用、血糖降下作用、血管保護作用、脳神経細胞保護作用など多様な生理活性を有することが報告されている。また、大麦若葉エキスはストレス性潰瘍に対して有用であるとの報告もあることから、本研究では、ストレスに起因する疾患に対する有用性検討の一環として、強制水泳試験の不動時間を指標として大麦若葉エキスの抗うつ作用を検討した。

【方法】
ICR 系雄性マウスに大麦若葉エキス(400 及び1,000 mg/kg)または陽性対照薬のimipramine(100 mg/kg)をDay1及びDay2において1日1回経口投与した。各経口投与の1時間後にアクリル製円筒形水槽中で強制水泳試験を行い、水泳開始から6分間におけるマウス不動時間を測定した。Day 2の水泳試験直後に血液および脳を採取し、血中コルチコステロン濃度、脳内BDNF、GR及びNGF mRNA発現量を測定した。

【結果・考察】
大麦若葉エキス(400及び1,000 mg/kg)並びにimipramineは対照群と比較し、強制水泳における不動時間を有意に短縮した。無処置群に対し強制遊泳対照群で有意に上昇した血中コルチコステロン値を、大麦若葉(400 mg/kg)は抑制し、imipramineは有意に抑制した。海馬BDNF及びGR mRNA発現量は無処置群に比べ強制遊泳対照群で増加傾向を示したのに対し、大麦若葉エキス(400 及び1,000 mg/kg)及びimipramineは海馬BDNFとGRの mRNA発現量を減少させる傾向を示した。大脳皮質BDNF 及びGR mRNA 発現量に対して、大麦若葉エキス及びimipramine は影響を与えなかった。また、大脳皮質および海馬NGF mRNA発現量は無処置群と比べ強制遊泳対照群で増加傾向を示したのに対し、大麦若葉エキス(400及び1,000 mg/kg)及びimipramineはNGF mRNA発現量を減少させる傾向を示した。以上の結果より、大麦若葉エキスが抗うつ作用を有する可能性が示唆された。

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