研究発表

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研究発表

2008年 【日本薬学会 第128年会(横浜)】
大麦若葉の青汁成分の研究(第55報) 大麦若葉フラボノイドのマクロファージ細胞株RAW264.7のLPS誘導NO産生に及ぼす影響について

○青塚康幸(1)、糸永美奈(1)、帆足和憲(1)、吉森華香(1)、上山英夫(1)、細川友秀(2)
(1:日本薬品開発、2:京都教育大学)

日本薬品開発株式会社は2008年3月26日から28日まで神奈川県横浜市(パシフィコ横浜)で開催された日本薬学会 第128年会にて、大麦若葉エキスの研究発表を行いました。
≫ 詳しくは日本薬学会 第128年会ホームページにて

【目的】
大麦(Hordeum vulgare L.var.nudum Hook)若葉の抽出液には、抗炎症作用、抗酸化作用、抗潰瘍作用などの生理活性を有する種々の物質が存在することをこれまで報告してきた。我々は大麦若葉青汁粉末の摂取が免疫機能に与える影響を調べ、昨年の本学会で、青汁摂取によりマウス腹腔マクロファージの一酸化窒素(NO)産生機能が増強されることを報告した。今回、その作用機作を明らかにする目的で、大麦若葉に含まれるフラボノイドに着目し、マクロファージ細胞株RAW264.7のNO産生に及ぼす影響について検討した。

【方法】
24穴プレートにマウスマクロファージ細胞株RAW264.7を105/mL/wellの濃度で播種し、LPS(10ng/mL)および各種フラボノイド(saponarin, lutonarin, apigenin, luteolin)を含む培地で24時間および48時間培養した後、上清中のNO2-濃度をGriess法により測定しNO産生能を調べた。

【結果】
大麦若葉由来のフラボノイド配糖体saponarinおよび lutonarinは、それぞれ単独ではRAW264.7のNO産生を誘導しなかったが、これらフラボノイドをLPSと共存させた場合、LPS単独と比較しNO産生を有意に亢進した。逆に、saponarinおよび lutonarinのアグリコンであるapigeninおよび luteolinは強いNO産生抑制を示した。

【考察】
マクロファージ細胞株RAW264.7のLPS刺激によるNO産生上昇を、大麦若葉フラボノイド配糖体は亢進し、アグリコンは抑制した。糖の付加により全く相反する反応がみられたこと、特に配糖体において増強効果が認められたことは興味深く、作用機序については今後の検討課題である。

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